ミルキークイーン

山形県天童市の田んぼで生産された、農薬化学肥料不使用のミルキークイーンの玄米です。

ミルキークイーンを作付けしているのは、扇状地の中段くらいに位置し、水はけがよい圃場です。
用水路には常時潤沢な水が供給され、水管理で困ることはまずない田ですが、肥料持ちが非常に悪く、収量は期待できない田でもあります。

地力が低く、そうした条件を好む雑草が繁茂しがちなため、ボカシ肥料の量を調整したり、水位調整を工夫したり、試行錯誤していますが、なかなか思うようにはいっていません。

隣り合う田の高低差が大きく、耕盤が脆弱なため、乗用除草機での除草作業の繰り返しに対する耐性が低いのも大きな悩みです。

ミルキークイーンは、低アミロース米に分類される品種で、一般的なうるち米とモチ米の中間的な性質を持つため、生米の外観は白く白濁しており、モチモチ感が強い特性を持ちます。
冷めても硬くなりにくく、お弁当や、おにぎりなど、熱々よりも常温で食べたときに違いが際立ちます。

また、玄米で炊く場合、長時間の浸水をしなくとも、柔らかく炊き上がりますので、玄米食にも大変お薦めです。

コシヒカリ

山形県天童市の田んぼで生産された、農薬化学肥料不使用のコシヒカリの玄米です。

当農園の圃場の多くは扇状地に位置し、水はけのよい砂壌土が主となりますが、その中でも、扇状地の下端に位置し、粘土質の土の割合が多い圃場で、転換してから10年以上農薬不使用を継続している田で生産されたコシヒカリになります。

重粘土土壌は、除草機との相性が悪く、除草作業は困難を極めますが、土の力強さ、山からの冷たい水も混ざる潤沢な用水という条件から、旺盛な雑草に時に圧倒されながらも農薬不使用を続けています。

毎年のように心折れ、何度諦めようと思ったかわかりませんが、就農時から農薬不使用を続けている唯一の田でもあり、思い入れのあるこの田では、すべてのコメ品種のベンチマークであり続けるコシヒカリを作付けしています。

この土、水をストレートに表現するクリアな味わいが特徴のコシヒカリは、重すぎず、軽すぎず、甘すぎず、淡泊すぎず、堅すぎず、柔らかすぎず、どんな食事、用途にも合わせやすい優等生的お米です。